2013年12月26日木曜日

買付け⑫博物館(モスクワ)2

モスクワの全ロシア美術工芸博物館では
アルハンゲリスク、セルギエフ・ポサード、リャザンの
各博物館で観てきた展示品の集大成ともいえる
さまざまな作品を見学することができました。

アルハンゲリスクの博物館でもたくさんの
糸紡ぎ機「プリャールカ」を見ることができましたが
やはりモスクワ!と思ったのが
保存状態の良さと、絵付けの細かさでした。
絵が描かれているのは片面のことが多いのですが
ここの展示品は両面にびっしりと絵や彫刻が施されています。

「全ロシア」というだけあって
アルハンゲリスク州の東隣コミ共和国のものや
南隣ヴォログダ州、またその南ヤロスラブリ州のものも
展示されていて見比べるのもおもしろいです。


食器棚は18世紀末ボログダ州のもの。

博物館の学芸員であるマリア・ドミトリエワさんによると
結婚前の女性はこういった飾り窓の窓辺に座り
長い三つ編みを肩に垂らして刺しゅうや編み物をしながら
村の男性にアピールするのですって。
一枚の絵画のようでそれは美しい光景だったそうです。